「イエス様の権威」 ルカ 5:17-26
「友よ、あなたの罪は赦された」(ルカ5:20)
私たちが困ったときは、その問題の解決を願います。今日は、手足が麻痺した病気の人が、イエス様によって、病気の癒しよりももっと大切な問題を解決していただいたお話です。
1、つりおろされた中風の人
イエス様の評判は高まり、たくさんの人がイエス様のおられる家につめかけていました。そこへ4人の男たちが、中風を患っている人を運んできました。中風というのは、体が麻痺して、動くことのできない病気です。イエス様に病気を癒していただこうとしたのでしょうが、大勢の人々がいたために、イエス様の近くに行くことができません。男たちはあきらめないで、病人が寝ている寝床を屋上に運び、屋根をはがしてイエス様の目の前につりおろしたのです。その場にいた人は皆、彼らの突飛な行動に驚いたことでしょう。しかしその行動から、なんとしてでも中風の人を治してもらいたいという思いがわかります。
2、罪を赦すイエス様
イエス様は、「彼らの信仰を見て」(20)、罪の赦しを宣言されました。屋根に穴をあけてまでイエス様に近づきたい、イエス様ならきっと治してくださると信じる信仰をご覧になったのです。そして、「あなたの罪は赦された」と宣言されました。病気の癒しを期待していた中風の人も、4人の男たちも、イエス様の意外な言葉に驚いたかもしれません。しかしイエス様は、罪が赦されて神の子どもになる方が、病気の癒しよりもっと大切で、この人に必要だと思われたのです。
ところが、ここにパリサイ人や律法学者がいて、神のほかに罪を赦す権威を持つお方はいないのだから、イエスは神を馬鹿にしていると思ったのです。イエス様は、彼らの心の思いを見抜いて、罪の赦しと病気の癒しのどちらが簡単かと問われました。どちらも人間にはできない、神にしかできないことです。ただし、罪の赦しは目には見えないので、結果がはっきり分かるのは病気の癒しです。そこでイエス様は、自分が罪を赦す権威を持っていることがわかるようにと、中風の人に「起きなさい。寝床を担いで、家に帰りなさい」(24)と言いました。
3、癒された中風の人
すると中風の人はすぐに立ち上がり、寝床を担いで、神をあがめながら自分の家に帰って行きました(25)。この当時のユダヤでは、病気は罪の結果であると思われていました。中風の人は、体のつらさだけでなく、心も苦しんでいたことでしょう。この人には、心と体の癒しが必要で、その両方を与えて下さるのは神の子イエス様だけでした。心も体も癒され、救われた人の喜びの大きさは計り知れないものだったでしょう。
その場にいた人々は、目の前で起きたことに非常に驚き、神を畏れ敬う気持ちに満たされました。イエス様は、病気を癒す力も、罪を赦す力(権威)も持っておられる神の子であることが分かったのです。
イエス様は、この病人だけでなく、すべての人の罪を赦す権威を持っておられます。私たちが罪を赦され、神との交わりを持てるように、十字架にかかって身代わりに死んでくださったのです。私たちは、自分中心に生きてきた罪を悔い改めるなら、イエス様によって、罪の縛りから解放され、本当の自由を得ることができるのです。