2025.9.21メッセージ内容

「ヒゼキヤ王の祈り」 Ⅱ列王19:14-19

「イスラエルの神、主よ、ただあなただけが、世のすべての王国の神です。」(Ⅱ列王19:15)

神を信じて従っていても、危機的な出来事に直面したり、つらい思いをすることがあります。そのような時にどうしたらよいのか、今日の箇所から学びましょう。

1、ヒゼキヤ王の大ピンチ

ヒゼキヤは、南王国ユダの13代目の王で、主の目にかなうことを行い、国中の偶像礼拝を一掃した善王です。主を信頼し、堅く従っていたので、主は共におられ、成功を治めていました。

一方、隣の北イスラエルは主の御声に従わず、主の契約を破ったためにアッシリアに攻め取られてしまいました(18:12)。アッシリアは南王国にも迫ってきて、いくつかの町を攻め取り、ついに首都エルサレムがアッシリアの大軍に包囲されました。アッシリアの王センナケリブは使者ラブ・シャケを遣わして、ユダの言葉で皆にわかるようにヒゼキヤ王をののしり、神をばかにし、降伏すればよい暮らしができると大声で叫んで脅しました。

2、ヒゼキヤ王の祈り

この大ピンチに、ヒゼキヤは家来たちを預言者イザヤのもとに遣わしました。イザヤは、主の言葉として「恐れるな。彼は自分の国に引き上げる。わたしはその国で彼を剣で倒す」と伝えました(19:7)。

ほっとしたのも束の間、アッシリア王から「おまえが信頼するおまえの神にだまされてはならない」と書いた手紙が届き、ヒゼキヤは、天地を造られ、すべてを支配しておられる神が助けて下さると信じて、主の宮で祈りました。ヒゼキヤはただ救いを求めただけでなく、その救いを通して、すべての人があなただけが神であることを知ることができると祈りました。この祈りには、ヒゼキヤの絶大な神への信頼が溢れています。

3、主の勝利(19:35~37)

その後、不思議なことが起こりました。主の使いがアッシリア軍185,000人を撃ち殺し、アッスリア王は逃げ帰り、その後、息子たちに殺されたのです。イザヤの告げたとおりになりました。

神はヒゼキヤの祈りにこたえて、危機的な南王国を救ってくださったのです。このことによって、まことの神は、すべてを支配し、生ける神であることを現されました。

神は、私たちの小さな祈りにも耳を傾け、私たちの人生を最善に導いてくださいます。すぐに祈りにこたえられない時もあるでしょう。それは、今が最善の時ではないので、もう少し待ちなさいということかもしれません。または、私たちの思いや想像をはるかに超えた別の解決を用意しておられるのかもしれません。ピンチの時は、心が騒いで、何をどうしたらよいのかわからなくなってしまいがちです。大切なことは、神は私たちの祈りを聞いておられ、一番良い時に、一番良い形でこたえてくださると信じることです。どんなときも、万物を支配しておられる神を信頼して、祈り続けましょう。

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