2025.9.14メッセージ内容

「すべての人を救う神」 ヨナ3:1-10

「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます」。(テモテへの手紙 第一2:4)

ヨナ書は、子供のための「おとぎ話」のように思いますが、主イエスはヨナ書が史実であることを前提に、新約時代のユダヤ人に警告しています(マタイ16:1−4、ルカ11:29−32)。私たち大人に大切な神のメッセージがあります。それが中心聖句です。

1. ヨナ書のあらすじ

⑴神の使命からの逃避(1章)

神は「立ってあの大きな都ニネベに行き、これに向かって叫べ。」と、ヨナに命じます。しかし、ヨナは主の御顔を避け、船に乗り込み逃げます。その船は嵐で難破寸前です。その時、ヨナは、自分がヘブル人であると告げ、神の怒りが収まるために、自分を海に投げ込むようにと伝えます。船乗りたちはヨナを海に投げ込み、嵐はおさまります。

⑵大魚の腹の中での祈り(2章)

ヨナは大魚の腹の中で、悔い改めの祈りと、神の救いを信じ感謝の祈りをささげます。主は、魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させます(10)。

⑶ニネベの人々が悔い改める(3章)

ヨナは、「あと四十日すると、ニネベは滅びる」と三日間、告げ回ります。ニネベの王をはじめ十二万の民は、心から悔い改めたので、神は裁きを思い直されます。

⑷神の御心を知るヨナ(4章)

ヨナは、神が裁きを思い直されたことを、非常に不愉快に感じ、怒ります(1−2)。

ニネベはアッシリア帝国の首都で、偶像礼拝を行う覇権国家です。この後、北イスラエルを滅亡させる国になります。こんな国を神が赦して良いのですかという思いです。

唐胡麻の枯れたことを惜しみ、怒るヨナに対して、「わたしは、この大きな都ニネベを惜しまないでいられるだろうか。そこには、右も左も分からない十二万人以上の人間と、数多くの家畜がいるではないか」と、主の御心を告げます(11)。

2、神は、全ての人が救われることを望んでおられる。

⑴神は、全ての人の救いを願う

「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます」(中心聖句)。「あの人やあの民族は救いようがない」と思えるようなことがあったとしても、人を創造された神は、その人を愛し救おうとされています(ヨハネ3:16)。その一人が私です。

⑵神は、悔い改めた者を赦す

主イエスは「ニネベの人々が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、この時代の人々を罪ありとします。ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです」(ルカ11:32)と言われました。異邦人であるニネベの民は悔い改めたのに、主イエスの時代のユダヤ選民は悔い改めていないのではないかという警告です。

⑶全ての人に福音を伝える使命

ヨナは偏狭な選民愛国心を持っていました。神はそのようなヨナを宣教のために用いたのです。ヨナも、最後は主の御心を知ったことでしょう。私たちも、欠点や失敗もありますが、福音を伝える使命を全うしましょう。

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