2025.8.17メッセージ内容

「知恵を求めたソロモン王」 Ⅰ列王3:3-15

「あなたがたのうちに、知恵に欠けている人がいるなら、その人は、だれにでも惜しみなく、とがめることなく与えてくださる神に求めなさい。そうすれば与えられます。」(ヤコブ1:5)

もしも神様から、あなたの願いを何でもかなえてあげようと言われたら、皆さんは何を願いますか?

1、知恵を求めたソロモン王

ダビデ王の死後、ソロモンが王位につきました。ソロモンは、主を愛し、父ダビデの掟に歩んでいました。ギブオンの祭壇で千匹のささげ物を献げたあと、その地で主が夢のうちにソロモンに現れました。神から「あなたに何を与えようか。願え。」と聞かれて、自分が王として未熟であることを痛感していたソロモンは、このように答えました。「善悪を判断してあなたの民をさばくために、聞き分ける心をしもべに与えてください。」(9)ソロモンが自分のために長寿や富や敵の命を求めなかったので、この願いは主のみこころにかないました。神は、願いどおりに知恵と判断の心を与えると約束してくださったのです。そのうえ、ソロモンが願わなかった富と誉と長寿も与えると言われました。

2、ソロモン王の知恵  

3章の後半には、神がソロモンに知恵と判断力を与えたことがわかるエピソードが記されています。それは・・・

二人の女が、一人の赤ちゃんをめぐって、自分こそ母親だと言い争って、ソロモンに裁きを求めました。ソロモンは、赤ちゃんを剣で二つに切って二人に分け与えよと命じました。本当の母親は、自分の子どもを哀れに思って、殺さないであの女に与えてくださいと言いました。もう一方の母親は、断ち切ってくださいと言いました。母親が自分の子どもを切ってほしいと言うはずはありません。こうしてソロモンは、本当の母親を見抜いたのです。この裁きを聞いて、全イスラエルが神の知恵に満たされたソロモンを、王として認めて敬うようになりました。

神は、ソロモンが願ったとおり、豊かな知恵を与えました。ソロモンの知恵を聞くために、世界中から多くの人が訪れました。ソロモンの名声は高まり、イスラエルはソロモンの時代に平和で豊かな国になったのです。

3、本当に必要なものは

私たちは、目先の一時的な満足や解決を祈り求めてしまいがちです。複雑な人間関係や、自分では解決できない問題、これから先のことで悩むことがあるでしょう。様々な情報に流されないで正しく生きていくために必要なのは、知恵と判断の心ではないでしょうか。本当の知恵とは、私たちが神を知り、神の前にへりくだり、神がみ言葉をとおして示してくださるいのちと祝福の道を歩むことです。主を愛し、主に従って生きるための知恵を願い求めるなら、主は、惜しみなく与えてくださいます。時と場合に応じて、ふさわしい判断を与え、導いてくださる神を信頼して歩みましょう。

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